《役立つ知識》ソーシャルスキルについて
皆さん、コミュニケーションのスキル、対人スキルと言うとどんなことを思い浮かべますか?
「大きな声で話す」
「ゆっくり話す」
「短く伝える」
「身振り手振りをつける」
などなど…色々なビジネス本にたくさん紹介されたりもしていますし、学校の先生や会社の上司などからも言われてしまう事も大いにあります。
ただ、実際にコミュニケーションに困ってしまっていたり、苦手意識のある方は、きっとこう言うはずです。
『分かってはいるけど…!』
そうなんです!
『分かっているけど、上手にコミュニケーションが取れない…』。これが当然な事なのです。『コミュニケーションスキルが自分はない…』と思っている方も、普通はそういうものです。いきなり身に付くことはありませんよ。
むしろ、コミュニケーションスキルが高いと言われている人は、それを身に付ける練習をしてきたと考えていいでしょう。
精神医学や臨床心理学、精神保健福祉の領域では、そうしたコミュニケーションスキルや対人スキルを含む、生活におけるスキルを総称して、“ソーシャルスキル(Social Skill)”と呼ぶことがあります。
このソーシャルスキルは色々な習得の仕方がありますが、代表的なものに、SST(Social Skills Training)というものがあります。ソーシャルスキルをグループや個人カウンセリングで練習をしながら、身に付けていくものです。
要するに…コミュニケーションスキル、対人スキルは自然と身に付くものではなく、練習をして身に付けていくものということです。
逆に言うと、練習をすれば時間はかかっても身に付いていくものだとも言えますね。
(山田)