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《役立つ知識》HSP(Highly Sensitive Person)の特徴と対処法

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「人ごみにいると疲れてしまう・・」「なぜ周りの人はそんなに楽観的に考えられるの?」「人の悩みを聞いていると、自分がしんどくなってしまう・・」

こんなことを感じたことはありませんか?もしかしたら、HSPという元々敏感な人である可能性があります。

 

HSPとは、Highly Sensitive Personの頭文字を取ったワードで、日本語で言えば、「人一倍敏感な人」を指します。最近は、本屋さんでも関連図書が置いてあるのですが、これは、エレイン・アーロン(Elaine Aron)博士によって付けられた「人の気質」を表す名称です。病気や障害ではなく、もともとの気質として考えられるものですが、10人に2人は、HSPの気質があるとも言われているようです。

 

ここでは、

 

☑ HSPの特徴について知ることが出来る

☑ HSPが出来る対処法について知ることが出来る

 

を説明していきます。

 

 

■HSPの特徴

アーロン博士によると、4分野の特徴があるとされています。

 

D 「深く処理する」

 ・調べ物をしていると、より深掘りしていくことで広い知識を得るようになる

 ・物事を始めるときに、色々と考えることが多く、時間がかかる

 ・一のことを言われても十のこと理解したり、想像することが出来る

 

O 「過剰に刺激を受けやすい」

 ・人ごみの中などで疲れやすい

 ・人と一緒にいることで、楽しいけれど、疲れてしまう

 ・ささいな刺激にも驚いてしまう

 

E 「感情反応が強く、共感力が高い」

 ・相手の感情と同じような気持ちになりやすい

 ・相手のちょっとしたしぐさで、相手の気持ちを察することが出来る

 ・人が怒られていると、自分が怒られているような気持ちになる

 

S 「ささいな刺激を察知する」

 ・ささいな光や音などにとても敏感

 ・近くの人の臭いで、気持ち悪くなったりする

 ・肌触りが悪い素材の衣類は嫌い

参考:HSPとは?日本一わかりやすいHSPの基礎知識!

 

 

■自分で出来る対処法を知る

 

◎刺激から距離を取る

 聴覚-音楽を聴く・ノイズキャンセリングのイヤホンをつける

 視覚-サングラスや色付き眼鏡をかける

 味覚-あまり辛いものを食べない

 触覚-肌触りの良い素材の洋服を着る

 

◎一人でゆっくりとした時間を取る

 人と一緒にいると、疲れやすいので、一人でゆっくりする時間も大切です。週末に2日間のお休みがあるようなら、1日は外出して、次の日には予定を入れずにのんびりする時間を確保するのも良いでしょう。

 

◎相手の考えを聞いてみる

 HSPの特徴がある方は、色々と想像が膨らみ、相手はネガティブな感情を持っているはずだ・・・それは私が何かしたのではないか?私が何か出来ることはないか・・などと深掘りして考える傾向があります。しかし、実際に想像通りではなく取り越し苦労になるようなこともあるかもしれません。そういった時には、あらかじめ相手に状況などを聞いてしまった方が早い場合もあります。「なんだ、自分の勘違いか」という場合や、ちゃんと相手のことが分かった方が、対応できることもあるかもしれません。

 

◆まとめ

 HSPの方は、現在の社会生活の中では、息苦しく感じられる場面が多いかもしれません。そのような苦しさを一人で抱えてしまうことにより、うつ病を含めたメンタル不調に繋がってしまうこともあるでしょう。HSPの治療というよりは、自分自身の特徴を知ることや、自分が心地よく生活しやすい方法をカウンセラーと一緒に考えていくことも大切かもしれませんね。

 

三杉達也

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