《心の健康》試しにやってみる ~カウンセリングの始め方~
「カウンセリングってどんなものか分からないけれど、試しに一度受けてみます」
そうやって、カウンセリングを始められる方がいらっしゃいます。
そこには、興味本位や知的好奇心などがあるかもしれません。
逆に、どんなことをするのだろう・・と期待や不安感が入り混じっているのかもしれません。
私は、物事を始めるときに「試しにやってみる」という考えは、とても大事なことだなと思います。
ネットで調べ物をすれば、何でも答えが出てくる今の時代には、予め正解があるように感じます。
そして、「これってこういうことでしょ。だったらやらなくても分かる。」と先々まで
想像できてしまうことも。
情報社会の弊害として、このように何でも分かってしまったかのように感じてしまうことがあります。
そして、「世の中的な正解が、自分にも合っている」と考えてしまい、そこに合わせてしまうことを
自然と行ってしまうことに繋がります。
時にそれは、インスタントなノウハウを知こととなり、人によっては助かる面もあるかもしれません。
しかし、その逆に、その正解に自分が合わないと、自分を責めることに繋がることもあるでしょう。
何から何まで経験をすることは現実的に不可能です。
しかし、周囲がどうであれ、自分にとっては良いものかどうかは、やはり経験を通してでないと
分からないことがあるのではないかと思います。
カウンセリングを例にすると、人と人との結びつきの中で生まれる何かであるため、
結果は約束された「正解」ではないかもしれません。
ただ、そこには「誰かにとってのベストではなく、あなたにとってのベスト」を
カウンセラーと一緒に考える大切な時間であるのは確かです。
じゃあ、カウンセリングのタイミングは、結局なんでしょうか?
それは「試してみようかな」と自分が思ったその瞬間こそが、1つのタイミングなのかもしれませんね。
(三杉)