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《役立つ知識》寓話から考える人との距離感とは

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ヤマアラシのジレンマとは、ドイツの哲学者ショーペンハウワーが考えた寓話を、心理学者のフロイトが論じて名付けられたものです。
話の内容としては、寒い夜にお互いを暖め合おうとしたヤマアラシが、くっつくとお互いのトゲで相手を傷つけてしまう。
かと言って離れてしまうと寒い。その為、相手と適度な距離を保つことの大切さと難しさを説明しています。
これは、恋人やパートナーとの適度な距離感を説明する時に引用されることがあります。

人との距離感はとても難しいことがあります。ヤマアラシのように、ただ暖を取るだけでなく、人はそこに、感情が伴います。
あまりに自分から一方的に近づくと、相手を傷つけてしまうだけでなく、「しつこい」「めんどう」などと言われてしまうこともあるかもしれません。
かと言って、離れすぎてしまうと「寂しい」「私のことなんて必要としていない」などと感じられてしまうことも。

距離感を見つけていくのは、相手の気持ちを想像してみることも重要です。
相手の状況や気持ちを考えてみることで、押し引きがしやすくなるかもしれません。
ただ、相手の気持ちばかりを優先し、自分の気持ちを置き去りにするのも苦しくなってしまうのではないでしょうか。
自分はどう感じているのか。相手への素直な気持ちに気づくことも大切かもしれません。
そのようなお互いの気持ちを伝えあうことで理解が生まれ、2人にとって適度な距離感を持った関係を築くことが出来るようになるかもしれません。

(三杉)

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