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《役立つ知識》あなたのその感情、敵か?!味方か?!

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みなさん、こんにちは!セイリュウです(^^)

この記事を読んでいる方は、“感情”をどのように捉えていますか?
例えば、「感情豊か」というようなポジティブなイメージをお持ちでしょうか?
それとも「感情的になる」などのネガティブなイメージをお持ちでしょうか?

最近、巷でよく耳にする「アンガーマネジメント」など、感情はコントロールするものであったり、
なんだか非論理的で、扱いにくい代物のように思われる方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、実は感情はとても論理的で、私たちが生きるのに欠かせない役割を果たしているのです。

例えば、先ほども挙げた“怒り”は本来、敵が侵入してきた時に、それを排除したり、
自分のテリトリーをしっかり守る役目があります。
あるいは、“嫌悪”という感情であれば、動物レベルで言えば毒を吐き出して命を守ったり、
嫌いという感情があるから不快なものと距離を取ることができたりします。
ポジティブな感情である“喜び”にも、自分にとって価値がある物を手に入れたり、
生きる上で価値のあるものを繰り返し獲得し続けることで、生物として生存・繁栄できます。

上記は一例ですが、人間の持つ6つの基本感情(恐怖、怒り、喜び、悲しみ、嫌悪、驚き)は、
どれも生き物として、生存したり、繁栄したりするために重要な役割を果たしています。

ただ、これまでの人生の中で、辛い体験や傷ついた体験をしたりすると、
過剰に感情が溢れたり(ちょっとしたことで激怒する、少ししんどいことでも涙が止まらないなど)
本来感じるべき感情が感じられなかったり(本当は悲しんだり、怒るべき場面でもニコニコするなど)
生存や繁栄にとっては適応的ではない感情を示すようになることがあります。
本来の感情を感じるとデメリットになる出来事を体験すると、本来の感情を感じにくくなります。
(泣いたりすると「何泣いてるの!」と怒られる、嬉しい気持ちを表現しても共有してもらえないなど)

そのため、カウンセリングでは、こうした過去の傷つき体験について振り返って整理したり、
時には、その時の気持ちを癒せるように、共感的なカウンセラーと一緒に
傷ついた過去の自分に優しく目を向けてあげたりする場合もあります。
近年では、EFT(エモーション・フォーカスト・セラピー)やAEDP(加速化体験力動療法)と呼ばれる
感情や体験に焦点を当てる治療法も確立されるなど、感情を癒すことの有効性も示されてきています。

タイトルにある「感情は敵か?!味方か?!」についてお答えするとすれば、
感情は本来、あなたの味方です。あなたがより良い人生を送るために欠かせない隣人と言えるでしょう。
もし今、感情がわずらわしく、人生を邪魔する敵のように感じられているとしたら、
極端な感情表現をしないと、自分を守ってこられなかった傷つき体験があるのかもしれません。

長文になってしまいましたが、この記事が、読んだ方の感情を癒すきっかけになれば幸いです。

ペンネーム:セイリュウ

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