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《心の健康》ランチメイト症候群:お昼ご飯が苦痛な人の傾向と対応を臨床心理士が解説

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先日、こんなツイートをしました。

ランチメイト症候群って聞いたことがありますか?

職場や学校でお昼ご飯を食べる時に、

① 一人が良いのに、周囲の誘いを断れない。
②誰かと一緒に食べたいのに誘えない。

せっかくの休憩時間。
楽しめないのって、辛いですよね。
「一人でいる所を見られたくない」と、
トイレの個室で食べてるって人もいるようです。

この記事では、ランチメイト症候群になりやすい傾向と、その対処法について説明します。

 

ランチメイト症候群になりやすい人とは?

 ・他人の目を気にする人
 他の人から自分がどう見られるのかを気にしやすい人です。
 実際には、見られていないのですが、

 「あの人、一人で食べてる・・可哀そう」
 「もし断ったら、相手はどう思うだろう」

 そんな相手のことばかりを考えてしまいます。
 周りの目を気にしすぎることで、
 自分がしたいように出来なくなってしまいます。

 

・自分の意見を言うのが苦手な人
 自分が考えていることを伝えられない人です。
 これは、お昼に限った話ではないと思います。

 「自分が困っていてもヘルプを出せない」
 「仕事を頼まれたら断れない」

 といった、自己主張が難しい人がなりやすいです。

 

・人付き合いが苦手な人

 過去に対人関係で失敗したなど、苦手意識がある人です。

 「うまくコミュニケーションが取れないのでは?」
 「沈黙になったらどうしよう。」
 「話のネタを考えていかないと。」

 など、色々と考えて疲れてしまうことも。
 仕事でも疲れて、昼休みも疲れて。
 家に帰ったら、ベッドにダイブですよね。

 

ランチメイト症候群の対処法とは

1.周りからの誘いを断れない人

・お弁当を手作りにする
 そもそも外食する機会をなくします。

 「最近お金を節約しててお弁当だから」

 そんな理由を作ると、断りやすいでしょう。
※お弁当を用意するグループなら、「外食する」です。

・全部を断ろうとしない
 毎回のお誘いを断らず、3回に1回断るぐらいのペースは自然です。

 「今日は少し体調悪いから、一人でゆっくり過ごすね。」
 「親から電話が欲しいって言われているから、一人で食べるね。」

 毎回断ると考えずに、たまに断ることをしてみましょう。
 断ることに慣れてくると、断ることに抵抗感が減りますよ。

 

2.周りを誘いたいけれど、誘えない人

・普段からコミュニケーションをとる
 普段あまりしゃべらないのに、急にランチに誘うのはハードルが高いです。
 まだ泳ぎを知らない人が、25m泳ごうとする感覚に近いです。
 まずは、徐々に水に慣れ、そして5m泳ぐことが大事ですね(水泳の話になってる)

 つまり、まずは挨拶から始めたらいかがでしょう。
 自分から挨拶をして、繰り返しましょう。
 そこから雑談をする機会を作ったり、話をしている中で、
 好きな食事のことなどを話題にしても良いかもしれませんね。

・職場近くのグルメ王になる

 職場近くの美味しくて、安いお店って知ってます?
 いつも同じお店で済ますってことないですか?
 もし、あなたのまわりで美味しいお店を知っている人がいたら、
 教えて欲しいと思いませんか?

 あなたが、グルメ王になることで、相手から誘いたい人になることです。
 色々と物知りのあなたに教えて欲しいなって思いますよ。
 誘いにくいなら、誘われるような人になってみましょう。

 

ランチメイト症候群って毎日のことだから、大変ですよね:まとめ

■ランチメイト症候群になりやすい人
・他人の目を気にする人
・自分の意見を言うのが苦手な人
・人付き合いが苦手な人

■ランチメイト症候群の対応
〇一人になりたい人
・お弁当を手作りにする
・全部を断ろうとしない

〇誘いたい人
・普段からコミュニケーションを取る
・グルメ王になる

 

昼ご飯が、苦痛に感じられていると、
毎日がストレスになりやすいですよね。
周囲の目を気にしすぎてしまうことは、
普段の生活でも疲れに繋がります。

いきなり自分を変えるのではなく、
少しずつ変えていければ良いのかなと思います。

楽しいお昼の時間を持てると良いですね!

 

三杉達也

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