また、当院のデイケアを終了後、復職・就労された方を対象としたフォローアップも準備しています。
復職・就労へ向かって心と身体の両面の基礎力を回復し、復職・就労後の再発予防まで見据えたプログラムを行います。
うつの患者さんは、現在100万人以上と言われ、15年程前と比べて2倍位以上の方がうつ病で受診されています。
これに比例して、企業での休職者も増えている実態があります。
厚生労働省の調査によると、「過去1年間にメンタルヘルス不調により連続1カ月以上休業又は退職した労働者がいる」のは、1,000名以上の事業所では、9割程度で1カ月以上の休職者または退職者がいるという報告があります。また、公務員の1%程度の休職者がいるとの報告もあります。
このように現代社会の中では、うつ病に罹ることやうつ病による休職をすることは特別のことではなくなってきました。 うつ病の治療に関しても、新しい薬の開発や精神療法などで回復が見込まれることも多くなりましたが、しっかりと休職して心身ともに休養をとることもうつ病の回復には重要だということも認識されてきました。
ゆっくりと、休養をして心身ともに回復してきたら、いよいよ復職を考えていく段階になります。
薬の量も減ってきた、朝も起きられて、夜もよく眠れるようになったら、完全な復職ができるでしょうか? これまで自分が仕事をしていた時のことを振り返って考えてみましょう。
仕事をするというのは、職場にいる時間だけではありませんよね。
どんな要素が必要でしょうか?
などなど、様々なことが整ってはじめて復職ができると言えます。 まだ十分に準備ができないのに焦って復職をしてしまい、再発や再休職となってしまうことも少なくないようです。 精神症状の安定だけではなく、様々な要素が整うことを企業が求めているという現実もあります。
では、どのようにして復職すればいいのでしょうか?
当院のデイケア「オアシスプラザ」では、
現在、うつの回復期の休職者を対象とした職場復帰のためのプログラムを行っています。 看護師・臨床心理士・精神保健福祉士・作業療法士など多職種の専門スタッフが再発予防まで見据えたプログラムを準備しサポートしていきます。
プログラムでは体力の回復のためのボディーワークや、集中力・作業能力を回復させるためのオフィスワーク、また復職した後も対人関係をうまくやっていけるように考えていく心理教育プログラムや、CBT(集団認知行動療法)、自分自身をしっかりと振り返ったり、計画が立てられるようになるための自己管理プログラムなど、さまざまなプログラムをこなすことで復職準備性を確認しながら復職を目指していきます。
リワークデイケアに参加される方は、当院以外に受診中の方も主治医の許可があれば参加可能です。
詳しくはこちらをご覧ください。
対象者は休職者や求職者で、規則正しい生活を始めたい方など、デイケア参加には関心はあるが、リワークデイケアへの参加が負担に感じてしまう方などです。
デイケアでのプログラム内容は、リワークデイケアと合同で行うものや負荷を軽くしたもの、トライワークデイケア独自のプログラムなどを行います。
まずは、デイケアに「行ってみる、居てみる、やってみる。」という経験を通して、人との関わりや、プログラムの達成感などを感じていただき、少しずつ社会復帰に向けて整えていきます。
トライワークデイケアを経て、リワークデイケアに移行することもできますし、リワークデイケアが少し負担に感じることがあったらトライワークデイケアに参加するなど、デイケアを継続しやすいよう工夫をしています。 トライワークデイケアに参加される方は、当院に受診中の方が対象になります。
他院に受診中の方は、紹介状(情報提供書)を持参の上、当院へ転院していただきデイケア参加となります。
詳しくはこちらをご覧ください。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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AM | レクリエーション ・ オフィスワーク |
ボディワーク ・ オフィスワーク |
復職準備 プログラム |
自己表現 プログラム |
くらふと |
PM | 集団認知行動療法 | グループワーク | 月替わりβ | 月替わりα | 生活リズム プログラム |
当院のデイケアを終了し、復職・就労をした方を対象にフォローアップを行います。
実際に復職・就労をしてみて生じた不安や問題点を一緒に考えたりする面談や、さらに必要なプログラムを準備しています。
このようなきめ細やかなフォローアップを行っていくことで、復職・就労後の再発を予防していきます。
詳しくはこちらをご覧ください。
まずはお気軽にお問合せください。お問い合わせ
世帯の所得や疾患により月額自己負担上限額が定められています。
詳しくはオアシスプラザスタッフへおたずねください。お問い合わせ 【医療保険3割負担の場合 2,480円程度 (食事含)】
【自立支援医療制度を利用し1割負担の場合 830円程度 (食事含)】
※その他、診断書や処方箋、各種検査などが必要な場合は別途となります。
そのような私を診ていた主治医からの勧めもあり、デイケアへ参加することになりました。担当スタッフの方と自身の状況に合わせた参加日数やプログラム内容を検討しながら進めていった結果、徐々に周囲の方との会話もスムーズに出来るように変化していきました。
現在は元の部署への復職を果たし、顧客対応の業務にも従事していますが、学んだプログラム、デイケアの存在が支えになっています。
心身のメンテナンスが進んでいくことによって、生き方そのものも見直すことになり、転職する決断をしました。
デイケアへの通所期間があったからこそ、1年以上経った現在も、柔軟に過ごすことが出来ていると思います。様々なプログラムで学んだことを今日も日々実践している毎日です。