立川駅より徒歩3分 土日も診察 オアシスクリニックは心とからだの不調を気軽に相談できるメンタルクリニックです。デイケアも行っております。

病気について

もの忘れ外来

最近、「もの忘れ」が多くなってきたと感じる方や、ご家族の「もの忘れ」や日常生活の様子で気になることが増えてきた方。
「きっと年齢のせいだろう」
「これくらいのことで病院に連れて行くのはなんだか気が引ける」
そういう方々に気軽に受診いただける外来です。

もの忘れには、加齢や脳の病気だけでなく、様々な原因が隠されている場合があります。 当外来では、脳神経外科の専門医が、もの忘れの原因を確かめるための診察と検査を行い、治療を行います。経験豊富な精神科の専門医と心理士(臨床心理士・公認心理師)とも連携し、  早期からの予防にも繋げます。早めに診断することで、お困りの症状の進行を少しでも緩められる様、寄り添っていけたらと願っています。

このような方はご相談ください

  • 認知症を疑う症状のみられる方。
    • ・ものの名前や人の名前が思い出せなくなった
    • ・言葉が出づらくなった
    • ・しまいわすれや置き忘れが多くなった
    • ・計算が苦手になった
    • ・物事を判断したり理解したりする能力が衰えてきた
    • ・転びやすくなった
    • ・動作が遅くなった
    • ・夜間にうなされる
    • ・性格が変わった(周囲に配慮がない行動が増えた・怒りっぽくなった)
  • 現在は日常生活に問題はないが、認知症になることが心配で早く見つけたい方。
  • 不安、気分が重い、やる気がしない、こだわる、疑い深い、眠れないなどの精神症状や、めまい、動悸など自律神経症状が気になる方。

もの忘れの原因

加齢に伴う「もの忘れ」:良性健忘

体験したことの一部分を忘れてしまうのは生理的な現象と言われています。

MCI:軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment)

認知機能(記憶、決定、理由づけ、実行など)のうち1つの機能に問題が生じてはいるものの、日常生活には支障が無い状態のことで、健常な状態と認知症の中間の状態(グレーゾーン)であり、認知症だけでなく健常な状態にも移行しうる状態であると言われています。

認知症によるもの忘れ

体験したすべてを忘れてしまうのが認知症の特徴と言われています。

※気になる症状を感じた時に受診することで、原因を突き止め、早期からの治療や、予防に繋げることが出来ます。

認知症とは

認知症とは、「記憶や判断力などの認知機能が低下し、日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態」とされています。「認知症」という病名はなく、疾患により脳の機能が低下して引き起こされる症状の総称を指しています。

認知症の症状

認知症の症状は、大きく中核症状と周辺症状(BPSD)に分けられます。

「中核症状」

原因疾患により脳の機能が低下することで現れ、これを認知機能障害と呼びます。認知機能障害には、記憶障害、見当識障害、注意・計算力低下、実行機能障害、失語・失行・失認などが含まれています。

「周辺症状」(認知症の行動・心理症状(BPSD))

原因疾患に加え、生活環境、人間関係、身体疾患や病前の性格など、様々な要因が絡み合って生ずる症状で、認知症の行動・心理症状(BPSD)とも呼ばれています。

認知機能障害の主な種類

中核症状

記憶障害

記憶は、

覚える
短期記憶=即時記憶:1分以内の記憶
保つ
近時記憶:数分前の記憶~長期記憶:数年前の記憶
思い出す
遠隔記憶:数十年前の記憶

に分類されます。

生理的なもの忘れでは、新しいことを覚えづらくなったり、その場で思い出せないことはありますが、覚えたことを保てなくなることはありません。記憶を保てなくなることは、病的なもの忘れに特有のものです。

とくに最近の出来事が覚えられなくなることを近時記憶障害と呼び、アルツハイマー型認知症など多くの認知症で、早くからみられる症状です。近時記憶障害は進行し、やがては学校時代の記憶など遠隔記憶にも障害がみられるようになります。

例)何度も同じ質問を繰り返す・散歩に行った後に感想を聞いても、散歩に行ったこと自体を忘れている・数分前に薬を飲んだことを忘れてしまう

見当識障害

まず、今日の日付や曜日、今の季節や自分の年齢がわからなくなります。
進行すると、今いる場所がどこであるかも判らなくなり、自宅近くで道に迷うことも。さらに進行すると、隣にいるのが息子さんでも、誰かわからなくなるなど、身近な人物を認識できなくなります。
例)季節感のない服を着る・生年月日は言えるが、年々変化する自分の年齢は答えられない・自宅のトイレの場所がわからなくなる

注意・計算力低下

ぼうっとする時間が増え、集中力がなくなり、興味があることを始めてもすぐに飽きてしまいます。うっかりミスが増えたり、探し物が増えたりします。認知症が始まっても足し算や引き算など簡単なものはできますが、進行してくるとできなくなります。

例)団らんの場でも一人だけぼんやりしていて周囲に注意を払わない・数人で行うゲームに最後まで参加できない・名前を呼ばれても気付かず呆然としている・買い物で計算ができず、財布が小銭で一杯になる

遂行機能障害・実行機能障害・失行

物事の段取りが悪くなり、次に何をしたら良いかが判らなくなったり、複数のことを同時に行えなくなったりします。実行機能障害になると、これまで問題なく出来ていたことが困難になり、生活に支障をきたすようになります。また簡単な行為が出来ない「失行」が起こる場合もあります。
例)炊事や片付けが出来なくなる・携帯電話やリモコンの操作が出来ない・薬の用法や用量を間違える・ハサミや箸などが使えなくなる・洋服がうまく着られなくなる

失語(言語障害)

言語機能には

  • 自分から話す
  • 耳で聞いて理解する
  • 聞いた言葉を自分で復唱する
  • 字を書く
  • 読む

の5つの要素があり、言語障害はそれらの機能が損なわれます。

失語は、言語の障害であり、言葉がスムーズに話せない「運動性失語」と、言葉が意味のわからない音として聞こえてしまい、言葉の意味が理解できない「感覚性失語」とがあり、進行が進むとやがては会話が成り立たなくなります。

例)日常よく使うものや家族の名前が言えなくなる・アレソレなど代名詞が増える・「みんなで一緒に」と復唱しようとすると「みんな、みんな、みんな」と最初のフレーズしか出てこない・話す言葉の数が少なく、途切れ途切れに話す

視空間認知障害・構成障害

目から入った情報から、物の形や位置などを把握する能力が障害され、視力低下がないにもかかわらず、見落としや見間違いが多くなります。形や大きさを正しく認識できず、字が拙劣になったり、図形を模写できなくなったりします。また顔から人物を判別できない「相貌失認」が起こることもあります。

例)リモコンの区別がつかず、エアコンのリモコンをテレビに向けたりする・じっと見ても、家族の顔がわからない。声を聴くと娘だとわかる・空間における自分の位置が判らず、トイレがどちらにあるのか判らない・椅子に座る時に端に腰かけたりする

周辺症状:BPSD(認知症の行動・心理症状)

BPSDは病前性格や環境などが大きく影響するため、人によって現れ方が異なります。

妄想

ほかの人にとってはあり得ないと思えることを確信して訂正が困難な状態になる(思い込む)ことを「妄想」です。
誰かに悪口を言われていると主張する「被害妄想」、誰かに現金等を盗まれたと主張する「もの取られ妄想」、配偶者が浮気していると主張する「嫉妬妄想」、実際は在宅介護を手厚く受けているが、家族に見捨てられたと嘆く「見捨てられ妄想」等があります。
もの取られ妄想は、アルツハイマー型認知症では初期から見られる症状と言われています。

幻覚

実際には存在しない異常な感覚を、体験・確信することが「幻覚」、実在しない物体や人物が見える「幻視」、現実にはない音や声が聞こえる「幻聴」があります。
いないはずの子どもや小動物が見えると訴える幻視は、レビー小体型認知症や、パーキンソン病によくみられる症状と言われています。

不穏・焦燥

ささいなことで興奮して怒り出したり、攻撃的な言動や行動が増えたり、常にイライラして落ち着きない状態が見られます。夕方になると原因なく不安になったり、混乱し、攻撃的行動などが増加する夕暮れ症候群が起こることもあります。
病前の性格や気質に加えて、痛みや不快感など身体的な苦痛が原因となることもあります。

抑うつ

周囲のことに興味を示さなくなり気分が落ち込んだ状態を言います。
悲観的な発言、食欲の減退などが見られます。
うつ病から、アルツハイマー型認知症に移行することも多いと言われています。

徘徊(ひとり歩き)

目的があって自宅を出たものの、その目的を忘れて歩き続けることを「徘徊(ひとり歩き)」と言います。
若いころの記憶と現在の環境を混同し、遠く離れた他県にある実家を目指して歩き始めることもあります。自分がどこにいるのか、家を出てから何時間経過したのかがわからなくなり、歩き続けてしまうとも言われています。

意欲減退(アパシー)

意欲や自発性が低下し、何事にも無気力・無関心で明らかな行動の低下が見られます。
これまでやっていた趣味や家事をやらなくなったり、人との交流を避けるようになったりします。認知症の初期から見られる症状です。何か特別な原因があるわけではありません。いわゆる「やる気」が失われている状態は「アパシー」と呼ばれています。

認知症の原因となる疾患について

認知症には原因となる疾患があり、その中でも、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症が3大認知症と呼ばれています。
また最近は「MCI:軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment)」の状態、認知症初期での早期発見、早期治療が、進行を遅らせるとして注目されています。

アルツハイマー型認知症

脳にアミノロイドβというたんぱく質の一種がたまることによって神経細胞が死滅し、脳が委縮して認知機能が障害されます。近時記憶が障害されることが多く、進行すると日常生活に支障をきたすようになり、介助が必要となります。

特徴的な症状:

同じことを何度も言ったり聞いたりする(記憶障害)
日付や曜日、自分のいる場所がわからなくなる。家族を正確に認識できなくなる(見当識障害)
物事が段取りよくできない(遂行機能障害・実行機能障害・失行)
質問されて答えられないときに、ごまかそうとする「取り繕い反応」

レビー小体型認知症

レビー小体と呼ばれる異常タンパクが、脳の神経細胞内に蓄積し、神経細胞が死滅した結果、神経の伝達が悪くなって起きる認知症。初期に頑固な便秘や嗅覚の異常がみられることも多いのが特徴と言われています。レビー小体が最初に出来るのは腸や鼻で、それが脳に到達したために発症するとも考えられています。

特徴的な症状:

誰もいないところに実在しない物体や人物が見える「幻視」を訴える
睡眠中に大きな寝言を発したり、手足を激しく動かしたりする「レム睡眠行動障害」がみられる
意識レベルが大きく変動することがある(目が覚めて意識がしっかりしているときと、体をゆすっても起きないときがある等)

血管性認知症

脳出血、くも膜下出血、脳梗塞など脳卒中や、心不全、徐脈、低血圧などによって脳の血流障害生じた結果、脳細胞が壊死することで症状が引き起こされます。特に脳卒中の後遺症として発症することが多いのも特徴です。損傷される脳の部位や程度によってさまざまな症状が現れます。

特徴的な症状:

左脳の脳卒中では失語症や、右脳では左半側空間無視等の構成障害や構音障害等を呈することがみられることもある
物事が段取りよくできない(遂行機能障害・実行機能障害・失行)
意欲低下や抑うつがみられることもある

軽度認知障害(MCI)または認知症の診断

初診時

まずは医師による問診と簡易テストを行います。
心理検査は同日に行えることもありますが、別日となることもありますのでご了承ください。

医師による問診

  • ① まずご本人に困っていることをお話しいただきます。必要に応じて同伴者からもお話を聞きます。本人の生活をよく知るご家族が同伴ください。これらの情報から、どのような臨床症状が、どのような時期に始まり、どのように経過したかを判断します。
  • ② 簡易テストを行います。
  • ③ 必要な検査を判断し、ご本人に説明します。

 
認知機能、精神症状、神経症状を診察します。
症状に関する情報は、その後の外来通院時にも随時追加します。

心理士による心理検査

認知機能検査

簡便な認知機能検査
(長谷川式認知症スケール、MMSE)

長谷川式認知症スケールやMMSEは、認知症の簡便な評価に使用します。
検査にかかる時間は10分程度です。

詳細な認知機能検査
(COGNISTAT, ADAS、WMS-R, WAIS-III)

詳細な認知機能検査です。口頭による質問形式の課題や、図形や文字を見たり描いたりする課題など、さまざまな側面から評価します。
COGNISTATやADASは、長谷川式認知症スケールやMMSEに比べて、より詳細に全般的な認知機能を評価することができます。いずれも検査にかかる時間は20~30分程度です。

WMS-Rは、記憶について詳細に評価する検査で、実施には60分程度かかります。WAIS-IIIは、記憶以外の認知機能の評価に使用されます。実施にかかる時間は60-90分程度です。WMS-Rと WAIS-IIIを組み合わせると、軽度認知障害や初期の認知症の評価に特に有用です。

その他の認知機能検査(前頭葉機能検査、視覚認知検査、失語症検査など)
受験者の状態や症状に合わせて、臨床心理士が実施します。口頭による質問形式の課題や、図形や文字を描く課題など、さまざまな種類があります。

前頭葉機能検査(FABなど)は、物事を計画立てて実行する能力を評価することができます。視覚認知検査(ベンダーゲシュタルトテストなど)は、どのように見えているか、見えているものを同じように描き出すことができるか、といった側面を評価します。また、失語症検査(WAB失語症検査など)は、言葉の意味の理解や読み書きなどを評価することができます。

その他の検査

上記の検査に加えて、意欲や抑うつの程度に関する検査(バウムテスト、GDSなど)、認知症の精神症状についての検査(NPIなど)、認知症の重症度の検査(CDRなど)、日常生活動作の検査(IADLなど)を実施することもあります。これらの検査には、受験者に加えて、家族や介護者の方からもお話を伺うことがあります。

検査終了後、心理士による検査結果の精査が行われ、診断結果が担当医に伝えられます。

血液検査や心電図検査、画像検査

考えられる症状に応じて血液検査や心電図検査、画像検査を行います。

頭部CT検査 (外部医療機関にて検査)

X線を用いて、脳の形を評価します。
通常の脳よりやせていないか、脳梗塞がないか、脳梗塞や脳出血などの血管障害の程度を把握します。認知症とその他の疾患のスクリーニング検査に用いられます。

頭部MRI&MRA検査

磁力を用いて脳の部分的ないし全体的萎縮の程度、脳梗塞や脳出血などの血管障害の程度を評価するもので、頭部CT検査より詳細で有効です。頭部MRAは、脳血管の狭小化、動脈硬化、動脈瘤などの障害をみるものです。

総合的な診断と治療方針

心理検査や画像等による検査結果が出揃ったところで担当医による総合的な診断が行われます。

通常起こりうる加齢による記憶能力の低下なのか、軽度認知障害(MCI)や初期の認知症なのか、認知症とは別の疾患であったのか、

MCIや認知症であった場合は、治療方針をご本人と話し合います。
認知症とは別の疾患であった場合、または当院の専門外の症状の場合は、提携している医療機関にご紹介いたします。

認知症の治療

認知症の治療には、薬物療法と非薬物療法があります。
認知症は進行性の疾患で、世界で何百万人もの人が罹患しており、広範な分野で研究も進められていますが、認知症を劇的に改善することは難しく、進行を緩やかにするための治療が中心となっています。

薬物療法は、認知症の中核症状(認知機能障害)に対するものと周辺症状(BPSD)に対するものとに分けられます。

薬物療法

中核症状(認知機能障害)に対するもの

抗認知症薬(対症療法):主にアルツハイマー型認知症の認知機能障害に対する薬物療法。記憶と認知機能に関与すると考えられている神経伝達物質アセチルコリンの量を増やすために作用します。
疾患修飾薬(根本療法):アルツハイマー型認知症などの原因物質に作用して、発症や進行を抑える作用が期待される治療薬。2023年9月に軽度認知障害、および軽度の認知症の進行抑制」の効能・効果で厚生労働省により薬事承認されました。

周辺症状:BPSD(認知症の行動・心理症状)に対するもの

BPSDに対しては、環境調整や対応の工夫などの非薬物療法がまず行われますが、これで改善のない場合は、原因を特定したうえで、症状に応じた薬剤が用いられることもあります。

非薬物療法

精神療法

患者さんご本人への支持的精神療法を主体とし、不安を軽減させることにより、安心して生活ができるように援助します。
そちらに加え、日常生活上のアドバイスや、適度な運動、日記など、生活の記録を提案することもあります。

またご家族が介護者の場合、介護負担から不安や抑うつなどを呈する場合は、必要に応じて介護者自身の治療を行うこともあります。

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