うつ病の原因が全く分からない場合もありますが、大なり小なりのストレスが引き金となる場合が多いと考えられています。
ストレスと聞くと、嫌な事だと考えがちですが、
結婚や昇進など、一見、ストレスとは無縁の事柄と思われがちな出来事もストレスやうつ病の一因となる場合もあるのです。
体の痛みや、持続する体の不調などによって社会生活に支障をきたしたり、自信をなくしたり、長期間の療養による経済的な負担などが重荷になってストレスとなり、抑うつ症状をきたす場合があります。
よく知られているものとしてはインターフェロン製剤や副腎皮質ステロイド薬があります。
またレセルピン、β遮断薬、カルシウム拮抗薬といった降圧薬や、抗ヒスタミン薬、経口避妊薬などでも報告事例があります。
これらはまれなもので、頻度としては多くは数%以下です。
しかし、こういった精神科以外の病気の治療を目的として服薬していた薬の副作用でも抑うつ症状がでる場合があることを知っていれば、早めに気づき医師に相談・報告をすることで、悪化を予防することができます。
これらの服用後に「気分が落ち込む」「今まで興味があったことに興味がなくなった」「急に悲しい気持ちになる」「イライラする」「集中力がなくなった」「眠れなくなった」などの抑うつ症状に気が付いたら勝手に薬を中断せず担当医に速やかに相談してください。