考えや感情がまとまらない心の状態が続く病気です。
統合失調症は、脳内の考えや感情をまとめる(統合する)機能が十分に働らなくなる(失調する)状態が長く続きます。様々な症状が現れ、仕事や学業、日常生活に支障が生じてしまいます。約100人に1人の割合で、この病気になるといわれており特別な病気ではありません。主に10代後半~30歳くらいの若年層に発症することが多いのも特徴です。
まだ、この病気のはっきりとした原因はよくわかっていませんが、ストレスや遺伝素因、生活環境などさまざまな要因が重なって発症すると考えられています。
急性期に生じる患者さんの感覚は「眠れない」「音や気配に過敏になる」「周りが不気味に変化したような気分」「リラックスできない」「頭の中が忙しい」というような感覚の体験をし、疲労こんぱいしてしまいます。また、下記のような特徴的な症状がありますが、人によってその症状の現れ方は様々です。
統合失調症の症状としては、大きく陽性症状・陰性症状・認知障害の3つに分けることが出来ます。

陽性症状
- 幻覚・幻聴
- 思考の混乱
- 妄想
- 異常な行動

陰性症状
- 感情・意欲の減退
- 集中力の低下
- 社会的引きこもり
- 無関心

認知障害
- 注意散漫
- 融通が効かない
- 作業スピードの低下
- 記憶力の低下